カテゴリ:顧客紹介リゾート開発事業再生 税理士法人松野茂税理士事務所
【顧客紹介】眠れるリゾートを蘇らせる
日本リゾート株式会社の挑戦
「健全なレジャーのための安価な宿泊施設の提供及びリゾート開発」
これが、当事務所の顧問先である日本リゾート株式会社(大阪市中央区高麗橋)の経営理念です。バブル期に建設されながら時代の流れで放置された保養所・旅館・リゾート施設を、独自のアイデアで蘇らせる——その取り組みは、日本各地の5つのプロジェクトとして現在進行中です。今回はその全貌をご紹介します。
1.眠れるリゾートが生まれ変わる背景
かつて日本では、企業が社員の福利厚生のために保養所を競って建設し、旅館・ホテルは団体旅行客の受け入れで賑わいました。しかしバブル崩壊後、社員の意識変化や団体旅行の激減により、これらの施設は次々と廃業・放置されていきました。海や山の近くに造成された広大な別荘地も、空き地の中に点在する無人の建物という光景が全国各地に広がっています。
日本リゾートはこうした状況を新たなビジネスチャンスとして捉えました。過去の用途では活かしきれない建物でも、別の視点でニーズを掘り起こせばリノベーションの可能性が見えてくる——ソフトウェア(アイデア・コンセプト)とハードウェア(建物設備専門の関連会社)の両面から、他に類を見ない画期的な建物リノベーション事業を展開しています。
2.すさみ旅館 経営改善計画(和歌山県すさみ町)
所在地和歌山県すさみ町
規模敷地面積 830.84㎡ / 建物面積 711.24㎡(3階建)
立地JR江住駅近接・すさみ南インターすぐ。海側アクセス通路あり、眺望は非常に良好
和歌山県すさみ町の海沿いに立地するこの旅館は、JR江住駅とすさみ南インターチェンジの双方から近く、交通の便に優れた物件です。海へのアクセス通路が確保され、眺望も抜群という好条件を持っています。リノベーションのコンセプトは以下の通りです。
- カプセルホテルへの改装により、低廉な宿泊を幅広い旅行者に提供
- 独自開発の「スーパーカプセルベッド」で快適な個人空間を確保
- カプセル化による収容人数の増加で経営収支を改善
- 運営の自動化により人件費を削減し、利益率を向上
- サイクリスト向け設備を充実させ、サイクルツーリズム需要を取り込む



3.小豆島旅館 再生プロジェクト(香川県小豆島町)
所在地香川県小豆島町
規模敷地面積 1,029.08㎡ / 建物面積 1,727.48㎡(3階建・18室)
立地国道と海岸の両者に面した理想的な立地。全室オーシャンビュー
小豆島の旅館再生プロジェクトは、特にユニークな付加価値が際立つ案件です。元オーナーが美術品に深い造詣を持ち、多くの画家が宿泊した歴史を持つこの旅館には、画家たちから寄贈された絵画が建物内に数多く残存しています。
- カプセルホテルへの改装で低廉な宿泊を提供(全室オーシャンビューの好立地を最大限に活用)
- 独自のスーパーカプセルベッドで快適な空間を確保
- 保管されている絵画を常時展示するギャラリーを開設
- 「ギャラリー旅館」であることが外観から一見してわかる個性的な配色デザインを採用
「安く泊まれる場所」にとどまらず、アートと旅を結びつけた新しい体験価値を提供する点が、この物件ならではの強みです。


4.舞鶴リゾートマンション 再生プロジェクト(京都府舞鶴市)
所在地京都府舞鶴市
概要舞鶴湾を臨むリゾートマンションの再生・活用プロジェクト
歴史ある軍港の街・舞鶴に所在するリゾートマンションの再生案件です。舞鶴湾の眺望を活かした施設活用が期待されており、詳細なコンセプトは現在策定中です。海上自衛隊の艦艇見学や赤れんが倉庫群など、近年観光地として注目が高まる舞鶴の立地条件を活かしたプロジェクトとして期待されます。



5.鳥羽保養所 再生プロジェクト(三重県鳥羽市)
所在地三重県鳥羽市
規模敷地面積 14,601.10㎡ / 建物面積 1,142.2㎡(2棟構成)
立地北向き斜面に立地。海側の眺望は良好で北側海岸へのアクセス通路あり
三重県鳥羽市の電力会社労組が所有していた保養所です。約1.5万㎡という広大な敷地を持ち、北向き斜面から望む海の景色が魅力の物件です。
- カプセルホテルへの改装により低廉な宿泊施設として再生
- 独自のスーパーカプセルベッドで快適な空間を確保
- 眺望を満喫できるパブリックスペースの整備


6.琵琶湖ロッジ 再生プロジェクト(滋賀県大津市)
所在地滋賀県大津市
規模敷地面積 1,348.93㎡ / 建物面積 1,104.82㎡(5階建・全室南向き)
立地琵琶湖水泳場近く、びわ湖バレイロープウェイ乗り場にも近接。夏冬ともにレジャー需要が旺盛
夏は琵琶湖の水泳・マリンレジャー、冬はびわ湖バレイのスキーと、四季を通じたレジャー需要を取り込める希少な立地が最大の魅力です。
- カプセルホテルへの改装による低廉な宿泊提供(全室南向きの眺望を活かす)
- 独自のスーパーカプセルベッドで快適な個人空間を実現
- 「びわいち」で知られるサイクリング客向けの自転車対応設備を充実
- 周辺アクティビティとの連携によるレジャー需要の喚起

7.瀬戸内リゾート計画・西寒霞渓再生(香川県小豆島町)
所在地香川県小豆島町(西寒霞渓)
規模敷地面積 518,108㎡(約52万㎡)
概要バブル期に開発された「小豆島ヴィラ別荘地」の大規模再生。高層マンション・リゾートホテルの建物が現存
小豆島を代表する景勝地・寒霞渓のそばに広がる約52万㎡の広大な土地を舞台にした、同社最大規模の開発プロジェクトです。段山の山頂付近に開発された「小豆島ヴィラ」は、バブル期に高級別荘地として分譲されたものの、その後の管理停止により長年放置されてきました。
【用地の現状】
- 南側用地は伐採済みで、瀬戸内海への眺望が確保されている
- 高層マンション・リゾートホテルの建物が現存しており、リフォームにより再活用が可能
- 高層マンションの管理組合が発足し、今後の活用に向けた準備が進んでいる
- 一部用地には太陽光発電設備が設置されており、継続活用できる
- 浄水場設備は廃棄されているものの、新たに井戸が掘られ給水が確保されている
【建設コンセプト:眺望の徹底活用】
- 南側に公園と展望テラス(ウッドデッキ)を整備し、瀬戸内海の絶景を楽しめる観光スポットを創出
- テラス全体を階段状の構成とし、どこに座っても素晴らしい眺望を満喫できる快適な観望空間を演出
- 高層マンション上階の抜群の眺望を活かし、展望カフェなどへ転用。滞在型の観光拠点として整備
- 太陽光発電設備の継続活用により、環境負荷への配慮も両立
給水インフラが井戸によって新たに整備されている点は、この規模の開発プロジェクトにとって重要な前提条件です。ライフラインが確保されていることで、宿泊・飲食・カフェ営業といった本格的な事業展開への道が開かれています。


8.その他の開発プラン(鳥取県・兵庫県・神戸市)
日本リゾートは宿泊施設の再生にとどまらず、太陽光発電用地の将来活用や公園整備といった地域貢献型のプロジェクトにも取り組んでいます。以下の3案件はその代表例です。
鳥取県北栄町 プロジェクト
所在地鳥取県北栄町
規模敷地面積 22,356.50㎡ / 発電容量 1,352kWp
概要旧北条中学校跡地に建設された太陽光発電所。土地は日本リゾートの所有、発電設備はI産業へ売却し地上権を賃貸中
この用地の最大の特徴は、敷地内に旧日本軍の防空壕と旧北条中学校の記念碑が残存していることです。単なる発電用地としての価値にとどまらず、地域の歴史・記憶を伝える場所としての潜在性を持っています。全量買取制度終了後は発電設備が同社の所有となる予定で、その後の再利用コンセプトは以下の通りです。
- 防空壕の見学ルートを整備し、戦争遺跡として公開
- 防空壕周辺を公園として整備し、地域の憩いの場に
- 旧北条中学校の記念碑周辺を整備し、記念式典なども開催できるスペースとして活用
- 全量買取制度終了後も太陽光発電は継続しつつ、一部エリアを公園化


兵庫県多可町 プロジェクト
所在地兵庫県多可町
規模敷地面積 29,128㎡ / 発電容量 1,260kWp
概要森林を伐採開発して建設された太陽光発電所。土地は日本リゾートの所有、発電事業はA社が運営中
兵庫県の中央部・多可町に位置するこの発電所は、全量買取制度終了後の公園転用が構想されています。また敷地の北西側には埋設文化財が存在するとされており、将来の発掘調査を見据えた慎重な土地管理が求められる案件でもあります。
- 南側の発電設備を撤去し、サツキやシラカシを植栽した公園として地域住民に開放
- 埋設文化財エリアは現状維持のまま保全し、将来の発掘調査に備える
- 北側エリアの太陽光発電は全量買取制度終了後も継続


垂水公園 プロジェクト(神戸市垂水区)
所在地神戸市垂水区名谷町
規模敷地面積 1,868.92㎡
概要北東向きの斜面地。尾根頂上部の平坦部から北東方向への眺望が期待できる
神戸市垂水区に位置するこの用地は、北東向きのなだらかな尾根状の地形が特徴です。現在は樹木が多く残る斜面地ですが、整備により地域に開かれた展望公園としての活用が計画されています。
- 尾根頂上部の平坦地に展望スペースを設け、北東方向の眺望を楽しめる公園を整備
- 斜面を回廊として活用し、高低差を活かした動線を設計
- 展望スペースにベンチやブランコを設置し、子どもから高齢者まで老若男女が楽しめる憩いの空間を演出


9.当事務所との関わり
税理士法人松野茂税理士事務所は、日本リゾート株式会社の税務顧問として、法人税・消費税の申告業務をはじめ、各プロジェクトに伴う税務上の課題整理にあたっています。
リゾート施設のリノベーションや不動産開発には、建物の取得・改修に関わる消費税・固定資産税の取り扱い、減価償却計画の立案、場合によっては事業体の法人格選択や組織再編に至るまで、幅広い税務の専門知識が求められます。当事務所が持つ30年以上の実務経験と組織再編・M&Aにおける専門ノウハウを活かし、事業の成長をしっかりと支えてまいります。
和歌山、香川、京都、三重、滋賀——日本各地で展開される日本リゾートの挑戦。放置されてきた施設に新たな命が吹き込まれ、地域観光の再生にもつながるこの取り組みを、顧問事務所として心より応援しています。
日本リゾート株式会社
所在地:大阪市中央区高麗橋4丁目4番6号
事業内容:建物のリノベーション事業 / リゾート地開発 / 宿泊施設の運営・企画
ウェブサイト:https://j-resort.co.jp/
税理士法人松野茂税理士事務所
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