3回目【弥生会計】初心者でも安心!売上入力の基本と補助科目の設定方法を税理士が徹底解説

尼崎の税理士法人松野茂税理士事務所 売上の補助科目設定
目次

補助科目を設定していると便利

「弥生会計を導入したけど、毎日の売上の入力方法がよく分からない…」
「取引先ごとに売上を管理したいけど、どうすればいいの?」

尼崎市で税理士をしております、松野です。私たちの事務所では、多くの事業者様からこのようなご相談をいただきます。特に、弥生会計を使い始めたばかりの頃は、操作に戸惑うことも多いかもしれません。

しかし、ご安心ください。日々の売上入力は、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。この記事では、弥生会計での基本的な売上入力の方法と、さらに一歩進んで経営管理を楽にする「補助科目」の設定方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、正確な売上計上ができるようになり、自社の経営状況をより詳しく把握できるようになります。

弥生会計での売上入力|基本の2パターン

まずは、日々の売上を入力する方法です。事業の形態によって、主に「現金での売上」と「後日入金される売上(掛売上)」の2つのパターンがあります。

1. 現金で商品やサービスが売れた場合

お店で商品を販売し、その場で現金を受け取った場合などの入力方法です。

  • 取引例: 9月18日に、A商店に商品を10,000円で販売し、現金で代金を受け取った。

この場合、弥生会計の「かんたん取引入力」や「振替伝票」機能を使って、以下のように入力します。

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
現金10,000円売上高10,000円A商店 商品売上

ポイント

貸方(かしかた): 収益の発生(売上が発生した)

借方(かりかた): 資産の増加(現金が増えた)

 商品を掛けで(後払いで)販売した場合

商品を先に納品し、代金は後日請求書に基づいて振り込んでもらう場合です。この「後で代金を受け取る権利」を売掛金と呼びます。

  • 取引例: 9月18日に、B株式会社に商品を50,000円で販売し、代金は翌月末に振り込まれる予定。

この取引は、「売上が発生した日」と「代金が入金された日」の2段階で入力が必要です。

① 売上が発生した日の入力

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
売掛金50,000円売上高50,000円B株式会社 商品売上

② 代金が普通預金に入金された日の入力

借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
普通預金50,000円売掛金50,000円B株式会社 売掛金入金

このように2回に分けて入力することで、「いつ、いくらの売上があったか」と「その代金がきちんと入金されたか」を正確に管理できます。

なぜ補助科目が重要なのか?

補助科目を設定すると、以下のようなメリットがあります。

  • 取引先ごとの売上高を瞬時に把握できる
  • どの取引先に対する売掛金が未回収か一目瞭然になる
  • 商品やサービスごとに売上を分析し、経営戦略に活かせる

設定はとても簡単なので、ぜひこの機会に設定してみましょう。

補助科目の設定方法

同様に、「売掛金」勘定にも取引先名の補助科目を設定しておくと、入金管理が格段に楽になります。

弥生会計の上部メニューから [設定][科目設定] をクリックします。

勘定科目の一覧が表示されるので、補助科目を設定したい科目(例:「売上高」)を選択します。

画面の上部にある [補助作成] ボタンをクリックします。

「補助科目の新規登録」ウィンドウが表示されるので、「補助科目名」に取引先の名前(例:「A商店」「B株式会社」)を入力し、[OK]をクリックします。

補助科目を使った入力例

補助科目を設定したら、先ほどの掛売上の入力は以下のようになります。

① 売上が発生した日の入力

借方勘定科目 (補助科目)借方金額貸方勘定科目 (補助科目)貸方金額
売掛金 (B株式会社)50,000円売上高 (B株式会社)50,000円

こうすることで、「B株式会社」に対する売上と売掛金が50,000円発生したことが明確になります。

まとめ

仕入 買掛金の入力方法も同じ感覚で操作できます。弥生会計の特徴は初心者でも直感で入力できるところです。

慣れたらスマート取り込みをして自動仕訳を体験してみてください。

今回は、弥生会計における基本的な売上入力の方法と、経営管理に役立つ補助科目の設定について解説しました。

  • 売上入力: 現金売上と掛売上のパターンを覚える。
  • 補助科目: 「売上高」と「売掛金」に取引先名などを設定すると、管理が非常に楽になる。

正確な会計データの蓄積は、強い会社を作るための第一歩です。日々の入力は少し手間に感じるかもしれませんが、この積み重ねが、将来の資金繰り改善や経営判断に必ず役立ちます。

税理士法人松野茂税理士事務所では、弥生会計の導入支援から記帳代行、月々の経営相談まで、お客様のステージに合わせた幅広いサポートを提供しております。

「設定方法がやっぱり分からない…」
「自社の場合はどう入力すればいいの?」

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事務所概要

税理士法人松野茂税理士事務所
代表税理士:松野 茂
社員税理士:山本 由佳
所属税理士会:近畿税理士会 尼崎支部
法人登録番号:第6283号
法人番号:4140005027558
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