初めに
簿記を始めたばかりの方や、毎月の記帳作業を効率化したい方に向けて、実務で使える簡単な仕訳方法をご紹介します。
目次
日常業務の仕訳は前月コピーが基本
毎月発生する定型的な取引については、前月の仕訳をコピーして貼り付けるのが最も効率的です。
具体例:
- 家賃の支払い
- 電気代・水道代などの公共料金
- 電話代・インターネット料金
- 給与の支払い
- 社会保険料の納付
これらの取引は金額に多少の変動があっても、基本的な仕訳パターンは同じです。前月の仕訳をコピーして、日付と金額だけを修正すれば完了します。
年次作業は前年の仕訳を活用
年に一度しか発生しない取引についても、前年の仕訳をコピーして活用しましょう。
具体例:
固定資産の減価償却
決算整理仕訳
税金の申告・納付
年末調整関連の仕訳
弥生会計での効率的な操作方法
弥生会計では、仕訳日記帳やエクセルからのスマート取り込み機能もありますが、実は前月・前年の仕訳をコピーする方法が最も簡単です。
操作手順:
日付と金額を修正
仕訳日記帳で該当する前月(前年)の仕訳を選択
コピー機能を使用
新しい行に貼り付け
なぜこの方法が効率的なのか
- 学習コストが低い:複雑な機能を覚える必要がない
- 入力ミスが減る:勘定科目の選択ミスを防げる
- 時間短縮:一から入力するより圧倒的に早い
- 継続性:前回と同じ処理方法で一貫性が保てる
注意点とポイント
新しい取引については一から仕訳を作成
コピー後は必ず日付と金額の確認を忘れずに
勘定科目に変更がないか月次で見直しを
まとめ
簿記初心者の方こそ、この「コピー&修正」の方法を活用してください。慣れてきたら他の機能も徐々に取り入れていけばよいのです。
まずは効率的に、そして正確に記帳作業を進めることが大切です。