第5回 尼崎の税理士が解説 弥生会計初心者必見!経費の入力は「経費帳」から始めよう

尼崎の税理士法人松野茂税理士事務所 弥生会計の経費帳入力方法
目次

はじめに

弥生会計を始めたばかりの方から「経費の入力方法が分からない」というご相談をよくいただきます。弥生会計には複数の経費入力方法がありますが、初心者の方には「経費帳」からの入力を強くお勧めします

なぜ経費帳がベストなのか、その理由と具体的な入力方法を分かりやすく解説いたします。

なぜ初心者には「経費帳」がベストなのか?

1. 直感的で分かりやすい

経費帳は家計簿のような感覚で使えるため、簿記の知識がなくても理解しやすい構造になっています。

2. 勘定科目を意識せずに入力できる

仕訳入力では借方・貸方を意識する必要がありますが、経費帳では支出の内容に集中できます。

3. ミスが少ない

シンプルな入力画面のため、入力ミスや漏れが起こりにくくなります。

4. 後から修正しやすい 一覧表示されるため、過去の入力

経費帳での入力方法(ステップバイステップ)

Step 1: 経費帳を開く

  1. 弥生会計を起動
  2. メニューから「帳簿」→「経費帳」を選択
  3. 入力したい経費の科目を選択(例:旅費交通費、通信費など)

Step 2: 基本情報を入力

以下の項目を順番に入力していきます:

  • 取引日:支払いを行った日付
  • 相手勘定:支払方法(現金、普通預金など)
  • 摘要:取引の内容(具体的に記載)
  • 金額:支払った金額

Step 3: 摘要の書き方のコツ

摘要は後で見返したときに分かるよう、具体的に記載しましょう:

良い例:

  • 「○○駅〜△△駅 営業訪問」
  • 「○月分電話代」
  • 「事務用品(コピー用紙、ボールペン)」

悪い例:

  • 「交通費」
  • 「通信費」
  • 「消耗品」

Step 4: 保存・確認

入力が完了したら保存し、一覧で内容を確認します。

よく使われる経費科目の例

科目名具体例
旅費交通費電車代、バス代、タクシー代、宿泊費
通信費電話代、インターネット代、切手代
消耗品費文房具、コピー用紙、清掃用品
会議費打合せでの飲食代(1人5,000円以下)
新聞図書費新聞代、雑誌代、書籍代

入力時の注意点

1. 領収書は必ず保管

入力した経費には必ず領収書やレシートを保管しておきましょう。

2. プライベートとの区別

事業用とプライベート用が混在する場合は、事業用の部分のみを計上します。

3. 定期的な入力を心がける

溜め込まずに、週1回程度のペースで入力することをお勧めします。

4. 科目の統一

同じような支出は同じ科目で統一して処理しましょう。

定期的な支払いには「補助科目」を活用しよう

補助科目設定のメリット

水道光熱費や地代家賃などの定期的な支払いには、補助科目を設定すると大変便利です。

補助科目の活用例:

水道光熱費の場合

  • 水道光熱費-電気代
  • 水道光熱費-ガス代
  • 水道光熱費-水道代

地代家賃の場合

  • 地代家賃-事務所家賃
  • 地代家賃-駐車場代
  • 地代家賃-倉庫賃料

補助科目の設定方法

  1. 「設定」→「科目設定」→「補助科目」を選択
  2. 対象となる勘定科目を選択
  3. 「追加」ボタンで補助科目名を入力
  4. 保存して完了

補助科目を使うメリット

経営分析に活用:コスト構造の分析が詳細にできます

内訳が一目で分かる:試算表で詳細な内訳を確認できます

予算管理が簡単:項目ごとの支出状況を把握しやすくなります

決算時の効率化:科目内訳書の作成が楽になります

慣れてきたら「弥生のスマート取り込み」にチャレンジ

経費帳での入力に慣れてきたら、次のステップとして弥生のスマート取り込み機能の活用をお勧めします。

スマート取り込みとは

銀行口座やクレジットカードの明細データを自動で弥生会計に取り込み、AIが勘定科目を提案してくれる便利な機能です。

スマート取り込みの主な機能

  • 銀行明細の自動取り込み:インターネットバンキングから直接データを取得
  • クレジットカード明細の取り込み:カード会社のデータを自動で読み込み
  • AI科目提案:過去の入力パターンから適切な勘定科目を提案
  • 摘要の自動生成:取引内容に応じた摘要を自動で作成

スマート取り込みのメリット

  • 入力時間の大幅短縮:手入力が不要になります
  • 入力ミスの削減:自動取り込みによりヒューマンエラーが減少
  • リアルタイムな帳簿更新:タイムラグなく最新状況を把握
  • 学習機能:使うほど科目提案の精度が向上

設定方法

  1. 弥生会計の「スマート取り込み」メニューを選択
  2. 利用する金融機関を選択・登録
  3. 口座情報を入力(インターネットバンキングのID等)
  4. 取り込み設定を完了

注意点

初回設定時は科目の確認・修正が必要

インターネットバンキングの契約が必要

金融機関により対応状況が異なる場合があります

まとめ

弥生会計初心者の方は、まず「経費帳」からの入力をマスターしましょう。シンプルで分かりやすく、ミスも少ないため、確実に経理業務を進めることができます。

慣れてきたら徐々に他の入力方法も覚えていけば、より効率的な経理処理が可能になります。

お困りの際は専門家にご相談を

経費の入力方法や仕訳の判断で迷われた場合は、税理士などの専門家にご相談いただくことをお勧めします。適切な処理方法をアドバイスいたします。

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税理士法人松野茂税理士事務所(尼崎)|事務所概要

税理士法人松野茂税理士事務所
代表税理士:松野 茂
社員税理士:山本 由佳
所属税理士:近畿税理士会 尼崎支部
法人登録番号:第6283号
法人番号:4140005027558
適格請求書発行事業者登録番号(インボイス番号):T4140005027558
所在地:〒660-0861 兵庫県尼崎市御園町24 尼崎第一ビル7F
TEL:06-6419-5140
営業時間:平日 9:00〜18:00

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