融資を受ける時に損益計算書のどこが見られているのか?
融資を受けるための決算書の作り方
まず 一番はじめに見るのが 「売上高」
一番重視されるのが 「税引後の利益」 です。
税理士と銀行の考え方は全く違う!
利益が多い=税金が増える為 納税額を少なくするため
頭を悩ませ利益の圧縮に腕を振るいます。
しかし 銀行の担当者は、融資の返済減資=「利益+減価償却費」
なので、税金を払っても利益を出して欲しいと願っています。
大企業や経営バランスのよい経営者は、常に利益を出すことを考えています。
で無くては、現金預金の不足になります。
銀行は 売上高と営業利益を重視して見ているようです。
税引後の利益が10万 赤字を隠したような決算書は、本当は 避けるべきです。
役員貸付金は、100害あって一利もなし貸借対照表は、資産と負債・純資産のバランスでできあがっています。融資を申込む際にまず一番に見まず られるのが純資産の部にある「繰越利益」です。 「繰越利益」は 長年 積上げてきた利益の累計ですから「繰越利益」が赤字で「繰越欠損」になってるようでは、銀行から軽く扱われます。損益計算書は、従業員が働き頑張った1年間の成績表ですが これに対して貸借対照表は、社長の意思が反映されています。社長が借入れを行えば借入金が増えますし、社長が本社ビルを購入すると固定資産が増加します。では、どのような貸借対照表を作成すれば財務体質が強く融資が受けられのでしょうか? 財務体質が強い会社とは、資産については 流動資産が多く、固定資産の少ない会社です。 負債についても 長期借入金などの固定負債は少ない方が望ましい姿です。
貸借対照表は 社長の意思で作られるものですので強い財務体質に変えて行こうと思う意識を持つことです。
銀行は融資を行う上では、身軽な会社で利益を生みキャシュの多い会社を好みますので 投資目的で土地を購入したりすると固定資産が増え重たい会社になります。大昔の土地神話がまかり通っていた時代のとは異なります。
資産のバランスは 流動資産>固定負債
負債のバランスも同じく 流動負債>固定負債
と 繰越利益が多い会社に数年かかっても変えて行く努力が必要になります。
私は 初めて決算書を見せてもらうときに 貸付金に役員貸付金があるとかならず。
>> 社長 役員貸付金は 社長が借りた借金ですから、会社に返済してください。と言います。
社長は 税務署からの指摘がないから。。 なんでですか?と尋ねられます。
>> 社長が借りたんじゃないですか? 借りれなければ経理がかなりずさんですね?
お金の管理とか不明なお金が会社から出ているとか? 売上を過大に計上するために
仮装経理してるとか? 疑われ銀行の格付けが下がり 融資に不利に働くことを説明します。
勘定科目内訳書をかなり細かく見る。
勘定科目内訳書は貸借対照表の現金預金 売掛金 受取手形 在庫の棚卸資産などの明細を詳細に記入した書類です。融資を行う際には 架空の資産がないか? チェックされます。あからさまに 架空資産だと指摘を受けることは少ないかと思いますが〜現金の残高が多すぎたり A社の売掛金の残高が全体の売上高に比較して多い場合などは銀行に対して説明できるなければいけません。現金の残高が多いと実際に手元に残ってるのか疑われます。前年より売掛金の残が多いと 取引先や取引条件が悪化して回収が遅れていることあるいは 売上の過大計上で仮装経理しているのか疑われます。受取手形も同様です。役員貸付金の残高の増加は、売上の過大計上 不明金の支出などの帳面の帳尻合わせに使われることもあるので会社の大きなマイナスイメージとなります。役員貸付金があるから 会社にお金を返しなさいと銀行が言うことは少なくありません。在庫の棚卸資産が大きくなることも 売れ残りか?赤字隠しと疑われます。