融資を受けるための決算書の見方

     ブログで思うままに書き込んだ内容をまとめて行きたいと思います。
      融資を受けるためのポイントをまとめてみたいと思います。(平成24年6月17日より)

     銀行から融資を受けるための古きよき時代の迷信

      ?支店長やと渉外の融資担当者と人間関係を構築する。
      ?銀行は経営者の経営能力などの人間性を見て融資の判断を行う。
      ?黒字を出していれば融資可能である。

     すべて 古き良き時代の迷信です。 
      確かに昔は、銀行取引には支店長や担当者との人間関係が良く、経営者の経営能力などを見て
     融資の判断材料にしてきた時代もありました。 最近では 支店長が取引先とゴルフに行ったり、
     飲みに行ったりすると「コンプライアンス違反」となり、厳しい注意を受ける事になりかねません。

       経営者の経営能力にしても、曖昧で 面談でしか判断できず、説明能力のある口のうまい経営者が
      融資を有利に受けられる訳ではありません。

       又 経営が黒字でも、将来の右かた下がりの業種や公益性の薄い業種は期待通りの
      融資は受けることが困難になります。

     では銀行は何によって融資の判断をしているのでしょうか?

     ずばり 企業の 「安全性 収益性 成長性」 を数値化して企業を格付けしており融資の判断を行います。
     言いかえれば
     損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の数値を分析して融資の判断を行います。
     
1 勘定科目内訳書
 勘定科目内訳書の重要性を説いてます。 
貸借対照表の内訳ですから仮装経理が見破られます。
2 事業計画書 経営計画書
 事業計画書 経営計画書の必要性 
 特に経営計画書は魔法の書と言われています。
3 事業計画書
 事業計画書の書き方の裏技です
4 資金繰りの悪化はどこに原因(黒字倒産させないために)
5 創業準備
6 売上の予測
7 返済計画の立て方
8 創業融資の種類
8-2 日本政策金融公庫の申込み
9 日本政策金融公庫へのご利用いただける方
10 資金繰りの達人


○融資を受ける時に損益計算書のどこが見られているのか?

          融資を受けるための決算書の作り方

          まず 一番はじめに見るのが 「売上高」

          一番重視されるのが 「税引後の利益」 です。

          税理士と銀行の考え方は全く違う!

          税理士は、中小零細企業の決算書を作成する場合

          利益が多い=税金が増える為 納税額を少なくするため

          頭を悩ませ利益の圧縮に腕を振るいます。

          しかし 銀行の担当者は、融資の返済減資=「利益+減価償却費

         なので、税金を払っても利益を出して欲しいと願っています。

         大企業や経営バランスのよい経営者は、常に利益を出すことを考えています。

         「融資の年間返済額」 < 「税引後当期利益+減価償却費

         で無くては、現金預金の不足になります。
         銀行は 売上高と営業利益を重視して見ているようです。

         税引後の利益が10万 赤字を隠したような決算書は、本当は 避けるべきです。

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○貸対照表は、どこが見られているのか?

  貸借対照表は、資産と負債・純資産のバランスでできあがっています。融資を申込む際にまず一番に見まず られるのが純資産の部にある「繰越利益」です。  「繰越利益」は 長年 積上げてきた利益の累計ですから「繰越利益」が赤字で「繰越欠損」になってるようでは、銀行から軽く扱われます。損益計算書は、従業員が働き頑張った1年間の成績表ですが これに対して貸借対照表は、社長の意思が反映されています。社長が借入れを行えば借入金が増えますし、社長が本社ビルを購入すると固定資産が増加します。では、どのような貸借対照表を作成すれば財務体質が強く融資が受けられのでしょうか?  財務体質が強い会社とは、資産については 流動資産が多く、固定資産の少ない会社です。 負債についても 長期借入金などの固定負債は少ない方が望ましい姿です。
 貸借対照表は 社長の意思で作られるものですので強い財務体質に変えて行こうと思う意識を持つことです

銀行は融資を行う上では、身軽な会社で利益を生みキャシュの多い会社を好みますので 投資目的で土地を購入したりすると固定資産が増え重たい会社になります。大昔の土地神話がまかり通っていた時代のとは異なります。
資産のバランスは 流動資産>固定負債
負債のバランスも同じく 流動負債>固定負債
と 繰越利益が多い会社に数年かかっても変えて行く努力が必要になります。

        役員貸付金は、100害あって一利もなし
   
          私は 初めて決算書を見せてもらうときに 貸付金に役員貸付金があるとかならず。
        >> 社長 役員貸付金は 社長が借りた借金ですから、会社に返済してください。と言います。
          社長は 税務署からの指摘がないから。。 なんでですか?と尋ねられます。

        >> 社長が借りたんじゃないですか? 借りれなければ経理がかなりずさんですね?
         お金の管理とか不明なお金が会社から出ているとか? 売上を過大に計上するために
        仮装経理してるとか? 疑われ銀行の格付けが下がり 融資に不利に働くことを説明します。

        勘定科目内訳書をかなり細かく見る。
    
         

勘定科目内訳書は貸借対照表の現金預金 売掛金 受取手形 在庫の棚卸資産などの明細を詳細に記入した書類です。融資を行う際には 架空の資産がないか? チェックされます。あからさまに 架空資産だと指摘を受けることは少ないかと思いますが〜現金の残高が多すぎたり A社の売掛金の残高が全体の売上高に比較して多い場合などは銀行に対して説明できるなければいけません。現金の残高が多いと実際に手元に残ってるのか疑われます。前年より売掛金の残が多いと 取引先や取引条件が悪化して回収が遅れていることあるいは 売上の過大計上で仮装経理しているのか疑われます。受取手形も同様です。役員貸付金の残高の増加は、売上の過大計上 不明金の支出などの帳面の帳尻合わせに使われることもあるので会社の大きなマイナスイメージとなります。役員貸付金があるから 会社にお金を返しなさいと銀行が言うことは少なくありません。在庫の棚卸資産が大きくなることも 売れ残りか?赤字隠しと疑われます。


         
        

         

             
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