粉飾決算の見つけ方
危機的な会社の粉飾決算
?売上を仮装する
?棚卸資産を仮装する
の2種類です。
?は毎年売掛金が増加して 売掛金は受取手形 現金 仮払金 役員貸付金。。。
固定資産などに
振替えられ粉飾の金額が増額していきます。
?は商品が毎年増額していきます。
粉飾決算の痕跡は貸借対照表の資産が増加する事で確認できます。
現金預金(現金) ・・・・架空の現金として計上 見つけやすい
売上債権(売掛金 受取手形)・・見つけにくい
棚卸資産 ・・見つけにくい
仮払金 ・・ 見つけやすい
役員貸付金 ・・見つけやすい
固定資産 ・・ 架空資産になるので支払先を確認することでわかる
現金 仮払金 役員貸付金 固定資産などは異常な数値となって現れますので
比較的に見つけやすいです。
売上債権の増加や棚卸資産の増加などは1年目はわかりませんが2年目3年目と
同じ事が繰返されるので
数年の金額を比較すると見つけることができます。
年商1億2千万円 月商1000万円で毎年300万円架空に売上を計上した場合
正常な売上債権が3000万円
仮装前 1年目 2年目 3年目 4年目 単位万円
売上債権 3000 3300 3600 3900 4200 売上が一定ならば
売掛債権毎年はずじゃないかと疑問
仮装経理を続けてると資産が増加するので発見でされます。
売上債権の回転日数を計算してみますと
売上債権回転日数 = ( 売掛金 + 受取手形 ) ÷ ( 売上高 ÷ 365 )
年商1億2千万円の会社売掛金の回転期間は 年商1億2千万円を365日で割ると一日の売上328767円
3千万円を一日の売上で割ると回転日数91日
仮装一年目 の回転日数100日
仮装2年目 109日
仮装3年目 118日
仮装4年目 127日
仮装一年目は100日ですが 仮装4年目には隠すことができない売掛債権回転日数になってます。
棚卸資産の水増し計上も 棚卸資産の回転日数を計算すると仮装経理と判断できます。